9.拳友会会報・支部活動を掲載ーー 2020年3月16日


 関東中部支部の活動報告

関東中部支部の発足式は、199965日に飛鳥前師範をお迎えして浅草ビューホテルで行われ、2019年に創立20周年を迎えた。

これを記念して、支部総会で2つの企画が決まった。一つは、全国国公立大学選手権の女子団体組手で優勝したメンバー達を、98日の世界最高峰の空手プレミアリーグに招待することである。前日に、佐藤善則会長よりチーム代表の松田ほのか選手にお祝いを渡し、懇親会はおおいに盛り上がった。翌日の武道館の試合では、現役と支部会員が16名参加し、眼前で繰り広げられる世界トップレベルの技を堪能した。(写真)

もう一つの企画は、関東中部支部のホームページの開設であり、種々の活動のそく跡と行事予定の迅速な連絡を狙いとした。飛鳥前師範直々ご指導の合宿講習会の内容も、ご了承をいただき掲載している。下記がホームページのURLである。(写真)

http://asamaken63.zouri.jp/hyousi.html

 当支部の特徴は、月例稽古にある。新宿の武道場を借用し、月に一回、平均年齢65歳で汗を流している。2012331日に発足して丸8年間も継続している。時々沼津から来られる太白健夫さんのご指導を仰ぎ、また滋賀の関根伸二さんが、新年会も兼ねて稽古に参加してくれたことは嬉しいかぎりであった。(写真)

もう一つ特筆することは、支部会員の趣味にも連れ立って参画していることである。五十嵐健治先輩は国立新美術館で行われている新制作展に13年連続で入選しており、929日の月例稽古の帰りに鑑賞した。新制作展は、日展、二科展などに比し、“自由と純粋さ”を強調した厳しい審査が特徴であり、83年の歴史がある。

先日は銀座の画廊“るたん”で、2009,2012年に続き、3度目の個展が開かれた。初日には、いちどきに18人も入り、鑑賞しにくいほどの盛況だったとのことである。26日に支部会員で鑑賞し、その後お祝いの宴である。最終日には、富山の吉田勉県会議員も駆けつけてくれた。

今後も、佐藤会長が標榜する会員相互の親睦と融和、そして、現役部員に対する支援活動を目的に活発に活動の輪を広げていきたい。

                  S44年 工学部 浅間 謙一 

 


8.支部20周年行事ーー全国大会優勝メンバーを迎えて  2019年9月7日〜8日

97日、8日にわたり、関東中部支部の20周年の行事が執り行われた。

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8日に、日本武道館にオリンピック規模で各国のオリンピック候補の選手が集い、プレミアリーグ東京大会として競う。三宅秀俊さんは、オリンピック対策本部の特別顧問の重責を担っており、彼の尽力で最前面の観覧席が16名分とれたので、大学の現役も招き、一緒に観ることにした。大学の現役には、昨年の第40回全国国公立大学空手道選手権で優勝したお祝いである。それに先立ち、現役との懇親会も行った。2日間にわたっての記念行事について述べる。 

(1)懇親会 新宿栄寿司 9月7日

優勝したメンバーの松田ほのかさんと小川さくらさんが参加し、飯塚もも香さんは都合悪く欠席である。ほかに陰になり日向になり指導してきた千田隆行コーチと将来エースの男子1年の大野健君に参加していただき、OB10人で迎えた。

昨年の優勝に関しては、当人たちから直接声を聞くことができ、試合の臨場感あふれた内容だった。

松田選手は、前年度負けた長崎大に3回戦で勝てたこと、しかも同じ選手と戦い勝ったことが最も嬉しかったという。
前年度の長崎大は確かに強豪であり、それまでの
3年間で優勝2度、41度の実績を残し、松田選手の相手の柳川選手は優秀選手賞を受けていた。前年度は、さすがに相手は手強く松田選手は開始早々左上段突きをとられ、そのままずるずると10の判定負けを喫していた。
奇しくも、今回の試合で同じ選手と再戦することになり見事にリベンジを果たしたが、このトップ選手を倒したことが、決勝までの快進撃の原動力になったのだろう。

小川選手は、4月に入部して、9か月間という短期間の稽古ながら全日本で他校の先輩達と堂々と渡り合っていた。
2回戦の東京海洋大(旧東京商船大)との試合をyoutube で見たが、フットワークが良く、抜群に体幹が強い。蹴りも出ており、飛び込んでの左上段突きも間合いを詰め切れておらず惜しかったが、取られたのはほぼ相打ちである。今後の練習の積み上げでぐんぐん強くなる空手である。
あまりに体幹が強く本人に運動歴を聞いたら、陸上をやっており
100mを12秒ちょっとで走ると聞き、驚き納得した。

飯塚選手は出席していなかったが、決勝の北海道大学戦は、彼女が大将を務め緊迫したとのことである。
11の同点で文字通り大将での決戦となった。相手校はこの2年間に、三位、ベストエイトの戦績を残してきた試合巧者である。ポイントでは飯塚選手が6ポイント取ったが、相手の顔面を強打した反則と場外に出た禁止行為で、試合の流れとして反則負けも考えられる展開だったが、そのまま押し勝ち、優勝に導いている。
飯塚選手の東京海洋大との試合をyoutubeで見たが、60と危なげなく圧勝していた。伸びのある中段突きと接近戦での極め技、素早い連打が素晴らしい。蹴りは右中段回しと左上段回しが出ていたが、いずれも単発で浅かったが、鋭い突きとのコンビネーションで出せれば威力を発揮する。

 勝利の美酒に加え、試合での心象風景まで聞くことができ、満喫できた懇親会であった。
     
     
       

(2)空手プレミアリーグ 日本武道館 9月8日

関東中部支部のOB12人、現役たち4人で観戦した。

日本選手は、オリンピック種目で金メダル6個と大健闘した。
決勝戦の冒頭から清水希容選手と宿敵のスペイン・サンドラ選手が形で激突し、なんと判定は引き分けとなった。点数は
1/100までであり、非常にまれなケースであった。再演武になり清水選手は全力を出し切り息が上がっていたようだが、きりりとした演武で、涙の優勝を勝ち得た。

男子形は、新馬場選手と喜友名選手の日本人対決になったが、喜友名選手の王座は世界レベルでも揺るぎがないだろう。四大流派ではない劉衛流の“アーナンダイ”で勝負しているところが凄い。師匠の佐久本嗣男さんが、はじめて沖縄から出て本土の国体で“アーナン”を披露したとき間近でみたが、衝撃は凄かった。それがきっちりと進化して喜友名選手に伝承されている。

組手は、西村選手とアガイエフとの対決が見ものであった。ただ、ルール変更で一瞬でも組んではいけないルールになり、接触した瞬間に相手を投げ飛ばし極め技を入れるアガイエフらしさが消えて、精彩を欠いた試合になった。西村選手の牙城は当分揺るがないと思う。

植草歩選手は、決勝を50で圧勝し、久しぶりの笑顔が戻った。今年はドバイ大会で3回戦で敗れ、7月のアジア選手権では2回戦敗退だった。
今大会では、準決勝が事実上の決勝戦だった。相手は昨年世界選手権の決勝で敗れたエレニ選手であり、残り
12秒のところにカウンターの上段突きを決めた。まだまだ予断を許せない階級である。
それにしても、寿命が長い選手である。植草選手は、20139月の東京国体で山形大学後輩の2年生だった 成田 泰菜 選手と戦っている。当時すでに世界大会を制しトップ選手だったが、いまも維持している姿は素晴らしい。試合を傍らで見ていたが、成田選手は一歩も引かず、激しい攻防だったが、結果的には圧倒された。大きな体全体を使い、伸びのあるスピードとパワーのあるワンツーの中段逆突きは当時でも世界トップの技だった。

今回の全国大会の偉業の他にも、そのような大学空手部の歴史があり、誇らしい。

 
     
     
     
   

7.夏期合宿  2019年8月8日〜11日

平成15年理学部卒の武末です。
8月8日〜11日に山形県の鼠ヶ関で行われました、山大空手部の合宿に川島(H21農)と参加してきましたので様子について報告させていただきます。

今年は6月の山形県沖地震の影響を受け、例年稽古で使用しているマリーナが使用不可となったため、小学校の体育館を借りて行われました。過去に同小学校をお借りしたことがありましたが、9年ほど前に立て直したとのことで、非常によい環境で稽古に望むことが出来ました。

参加者は、田鎖師範、齋藤先輩、井上先輩をはじめとしたOB8名と、現役生10名(3年 3名、2年 3名、1年 4名)です。

初日は、田鎖師範から基本の突き蹴りにおける留意点について、分解動作を行いながら解説いただき、反復訓練を行いました。
形はナイファンチを行いましたが、田鎖師範によると空手に必要な体幹を鍛えるために非常に効果がある形であるとのことです。
初日の締めとして、現役を中心に千田コーチによる筋トレを兼ねた突き蹴りのトレーニングが行われました。

2日目はまず突き蹴りのコンビネーションによる攻撃面と、9種類の受け技による防御面の単独練習を行いました。応用としてより実践的な、突き蹴りおよび受け、運足・体捌きを組み合わせた、交互操作、同時操作について対人で行いました。
形はナイファンチの復習と、クーシャンクーについて解説を交えながら教えていただきました。

3日目は2日目までの復習と形(ピンアン初段、2段)を行った後、1年生の昇級試験を行いました。
最後のOB対現役の紅白戦では、経験者はもちろん、未経験者も積極的に攻める姿勢で白熱した試合が繰り広げられました。
昨年度はOB対抗戦で現役生が怪我をすると言うアクシデントがありましたが、今年は合宿全体を通して怪我人が出ることなく無事に終わることが出来ました。

意識が飛ぶのではないかと言うくらい厳しい暑いさの毎日でしたが、現役生達が集中して稽古に取り組む姿勢が印象的でした。私自身も大変大きな刺激を受けました。現役生の今後益々の活躍と成長を楽しみにしたいと思います!
                                                        
 
 

6.追い出しコンパ  2019年3月9日

39日(土)午後6時に恒例の宝来寿司で開催された。

卒業生は2名であり、我妻智徳さん(工学部)と増田勘太郎さんである(農学部)。二次会は、花小路ではなく居酒屋マンハッタンで開かれた。

拳友会関東・中部支部からは、武末さんと、山下さんが出席し、一同名義で祝金を卒業生の2名にお渡した。
 

 




5. 田鎖師範の教育功労者表彰受賞祝賀会   2019年1月19日

平成30年度山形県教育功労者表彰において、教育、学術及び文化等の振興に関し8名の功労者が選ばれ、拳友会の田鎖光雄師範が受賞されました。

1月19日に山形市のホテルキャッスルで、山形県空手道連盟が主催となり、拳友会、県庁空手部、山形大学空手道部が共催となり、祝賀会が開催されました。

120名ほどが出席し、当支部からは林義光先輩と三宅秀俊さんが、掲題の祝賀会に参加しております。

当支部からの田鎖師範への祝い金及び現役学生への活動支援金は、祝賀会壇上にて、林先輩より贈呈しております。

式次第は、以下の通りです。 

尚、第40回全国国公立空手道選手権で優勝した女子チームの快挙は、地元のさくらんぼテレビで特集として放映され、また2月14日に、山形大学学生表彰として、学長より表彰されている。
 
   
   



4. 40回全国国公立大学空手道選手権大会優勝――女子チーム 2018年11月4日

 昨年は、横浜市平沼記念体育館で直接観戦した。女子は、1年生3人のチームであり、1回戦は大阪教育大を破り、松田選手は、サソリ蹴り(後ろ回し蹴り)の大技を決めた。2回戦は前年優勝したシード校の長崎大学であり、接戦となったが惜敗した。1年生チームであり、今年の大会におおいに期待できる試合内容であった。

今年は114()に大阪大学吹田キャンパス体育館で開かれ,36大学が参加した。山形大学の女子チームが、4回戦を勝ち進み、決勝で一昨年3位、昨年ベストエイトの戦績を誇る強豪北海道大学と戦った。21で撃破し、初めての優勝を達成した。3回戦でも、昨年敗れた長崎大学に雪辱している。

最優秀選手には飯塚選手が,優秀選手には松田選手と小川選手が選ばれた。井上正孝先輩が監督を務めました。

尚、男子チームは、残念ながら2回戦で秋田大学に敗れた。ただ、1年生が3人選手になっており、これからが期待できる。

   

3  夏期合宿に参加     鼠ヶ関マリーナ    2018年8月16日〜19日

 参加者は、OB13名 (田鎖師範、齋藤先輩、井上先輩、浅倉先輩、浅利先輩、中山先輩、千田、武末、山下、青山、佐野、奈良、大野:順不同)と現役生10名です。

合宿初日は、山形を襲った豪雨と重なり、電車は止まり道路も通行止めとなる事態となり、一時は現地にたどり着くことが出来ないような酷い状況でした。何とか迂回路を探し、鼠ヶ関にたどり着き、1時間遅れで練習は始まりました。

練習内容としては、基本(その場基本、移動基本)を中心に行われました。田鎖師範の指導により、初日は9種類の受け、2日目は受けと突きの交互操作・同時操作による後の先の練習、3日目は体捌きを加え、段階的に実践的で高度な技について練習しました。組手に関しては、移動基本のような打ち込みや蹴りを織り混ぜたコンビネーションといった個人の練習から始まり、対人での後の先・体捌き、最終日には試合形式で実践練習を行いました。形についてはピンアン二段、ピンアン初段、クーシャンクーを行いました。

今まで盆を過ぎての合宿はあまりありませんでしたが、涼しい気候で空手の稽古には最適であったように感じます。学生については経験者も数名おり、また未経験者についても経験者に劣らずやる気が感じられ、今後の成長に期待が持てそうです。合宿で学んだことについては普段の練習においても意識し、合宿での体験で終わることなく体得していってもらいたいと思いました。

今回参加の学生のうち、1名は海外からの留学生であり、この夏で母国に帰ってしまうとのことでしたので、来年以降も引き続き部員集めには力を入れて欲しいと思います。
                                   
  (平成15年理学部入学の武末記)
     
   
 






2 飛鳥先生の全日本空手道連盟和道会総本部副会長ご就任祝賀会  2018年6月30日

掲題の祝賀会が山形メトロポリタンホテルで、拳友会により開催された。拳友会のメンバー39名が参加し、関東、中部支部からは、林義光先輩、篠ケ谷利和さん、三宅秀俊さんの3名が参加した。

関東、中部支部を代表して、林前副会長が祝辞を述べ、 御祝い金をお渡しした。
併せ、関東、中部支部より、 「心よりお祝い申し上げます。これからも、一層の卓越した手腕を発揮され、ますますご活躍されることを祈念いたします」 との祝電もお送りしている。
式次第は、下記の通り滞りなく行われた。

      1 開会挨拶       常任理事           田鎖光雄
      2 発起人代表挨拶  会長              安孫子 孝
      3 祝辞         山形大学空手道部部長  渡辺将尚様
      4 記念品贈呈                     尾形尚武 
      5 謝辞         副会長            飛鳥宗一郎様
      6 乾杯         常任理事           武田 公  
      7 祝宴                             
      8 祝歌         日本クラウン         花岡和香様
      9 万歳三唱      常任理事           斎藤 英雄  
      10 閉会挨拶     常任理事            斎藤知行   進行 高橋久一
   


1 第39回全国国公立大学空手道選手権大会   20171217

 佐藤会長、眞嶋先輩、浅間で上記の試合を、横浜市平沼記念体育館で観戦し応援した。

セミプロ化している中央の私立の帝京、京都産業、近畿大学などは出場しないので、拮抗した試合が続き、見応えがあった。
山形大学は、下記の2つが特徴と見どころと感じた。

・女子は、3人共にまだ1年生でこの全国大会に臨んでいる。試合前の練習を見ると、2人はジュニアでやってきたしたたかな 片鱗を見せ、4月入部した部員も気迫充分だった。一回戦を勝ち抜くと、昨年優勝のシード校・長崎大学とあたる。昨年の 優勝メンバーが残り、最優秀選手賞を授与した選手もいる。

・男子は4年生が選手に3人もはいり、まだ牽引している姿は立派である。礼儀面も浸透しており清々しいものがあった。私 どもの時代は、夏の合宿終了時点が幹部交代期であり、4年生が引退するのが通例であった。

1.試合結果報告
(1)  女子形
   松田選手――燕飛 予選の得点7.142人参加し、ベストエイトが決勝に進むが、7.4以上に届かず予選落ち。

(2)  女子組手
   1回戦は、大阪教育大学に2:1で勝つ。2回戦で、昨年優勝の長崎大に、互角以上の戦いだったが、21の文字通り惜敗。

(3)  男子組手
   一回戦で、23と敗退。

全選手、全試合を録画し、DVDに焼きつけ、現役学生に送付した。

     
   
   

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